コンセプト
西駒(中央アルプス駒ヶ岳)登山マラソン全国大会
大正14年7月26日
赤穂村(現長野県駒ヶ根市)で、初の西駒登山マラソン全国大会が開催される。
赤穂駅(現駒ヶ根駅)をスタート。
中央アルプス駒ヶ岳山頂を極めたのち、ふたたびゴールのある赤穂駅を目指すという壮挙なる本格山岳レースがあった。
先人達の偉業を讃え
『西駒登山マラソン全国大会』は
『中央アルプススカイラインジャパン』と名をかえ
トレイルランニングレースとして現代に蘇る。
昭和33年 7月
私たちは
中央アルプス駒ヶ岳の麓、長野県駒ケ根市で生まれ育ちました。
子供の頃から山で遊び、川で泳ぎ、田んぼがグラウンドでした。
時代は流れ様々な変化を遂げています。高速道路が開通し都市部へのアクセスがよくなりました。
スーパーマーケットやコンビニエンスストアーがオープンし便利になりました。
それでも多くの幼馴染や同級生が、故郷から遠く離れた場所でがんばっています。
時代の流れとは無縁かの様に、威風堂々と中央アルプスは何十年も何百年も姿を変えずそびえ立っています。私たちのご自慢の山なのです。
進化を遂げる世の中で、私たちはこの先も大自然と共存し、ここ駒ケ根はなによりも大切な故郷で変わりないのです。
だからこそたくさんの方に来て欲しい、見て欲しい、楽しんでいただきたいし、大自然の雄大さ感じて欲しいのです。
そして、大自然に接して味わって楽しんで、時には自然の厳しさを学び、たくさんの方と共にここ中央アルプスと関わり続けたい。
100年、200年先を想像し、今日から出来る事を考え行動し、多くの方々と真剣に取り組んでいきたいと考えています。
そんな思いを描き、今回のイベント企画がスタートしました。
どうしたら、自然のすばらしさや厳しさを体験する事が出来るだろう。また、環境保全にどのように向き合うべきだろう...と。
行きつく先に『トレイルランニング』というスポーツと出会う事となります。
自然の中をたったひとり。山々に対し微力な人間が自らの力で、自身の経験と体力と気力をもって乗り越える。非常に過酷で危険が伴うスポーツです。長年の経験と技術を要するスポーツですが、直に自然に接し体験出来るスポーツであると思います。
現在、世界中で多くのレースが開催され、日本国内でも数多くのレースやイベントが開催されています。トレイルランニング人気の高まりにつれ問題点も指摘されています。自然環境の破壊や希少動植物への配慮、ハイカーや地元住民とのトラブル。
私たちは、トレイルランニングの楽しみややり遂げた達成感に加え、地元住民と参加者による環境保全に取り組み、トレイルランニングのルールやマナーを守り、ここ中央アルプスでお手本になれるよう力を注いでいきたいと考えます。
ミーティングを繰り返し、思考錯誤しました。もちろん最初から賛成の声ばかりとは限りません。でも、山が好きだからこそ真剣になり、本気でぶつかり、考え、悩み、話し合い...濃厚で充実した時間を過ごすことが出来ました。
約5年という歳月を掛け準備を進めてきました。これから先は、皆さんと一緒に力を合わせ成功に向け走り出します。
さあ、スタートです。
多くの仲間と思いっきり楽しみましょう。
大会理念
・自然の重要性を感じ自然と共存していることを実感する。これから先の環境保全を真剣に考え、行動することを目指します。
・先人の知恵や教えを真摯に受け止め、現代に受け継ぐ。創意を持ち、さらに進化させた工夫を未来に繋ぐことを目指します。
・山での営みや登山の歴史を敬い、『山』というエリアを利用させていただく精神を忘れず、すべてのものに尊敬の念を払うことを目指します。